宇都宮京子編『よくわかる社会学』ミネルヴァ書房(2006年9月刊行)
目次
はじめに (宇都宮京子)
T 社会学とは何か 2
1 社会学の理念 (宇都宮京子)
2 社会学の全体構造 (同上)
3 社会学理論とは何か (同上)
コラム1:シンボリック相互行為(作用)論 (片桐雅隆) 12
コラム2:アルフレッド・シュッツと異文化理解 (張江洋直)
コラム3:社会構築主義 (張江洋直)
コラム4:ポストモダンの考え方 (千石好郎)
コラム5:リスク社会学について (伊藤美登里)
コラム6:信頼 (浜日出夫)
コラム7:エスノメソドロジーと会話分析 (佐々木啓)
4 社会の調査とは何か 社会調査の歴史 (西澤晃彦) 26
5 社会調査の方法(1):量的調査 (稲木哲郎)
6 社会調査の方法(2):質的調査 (西澤晃彦)
事例研究1:沖縄の民間巫女 ユタの調査 (佐藤壮広) 36
U 家族をめぐる社会学 (西野理子) 38
1 家族の絆とは何か
2 結婚の個人化
3 低出生社会
4 夫婦の関係
5 親子の関係
6 核家族化
7 脱近代家族の動き
8 家族の発達
V 地域をめぐる社会学 54
1 人間にとって都市とは何か:アーバニズム論の系譜 (西澤晃彦)
2 シカゴ学派:実験室としての都市 (同上)
3 住縁で結ばれた集団:地域的共同性のゆくえ (同上)
4 コミュニティ(立山徳子)
5 都市生活者のパーソナル・ネットワーク (同上)
6 郊外 (同上)
7 アンダークラス(長谷川美貴)
8 大都市の社会変動(同上)
W メディアと情報化をめぐる社会学 (周藤真也) 70
1 メディアとは何か
2 活字メディアと近代社会
3 マルチメディアと複製技術
4 情報化社会とは
5 「情報化社会」の現実化
6 電子メディアと現代社会
7 インターネットと公共圏
8 監視社会と情報化社会
X 階級・階層をめぐる社会学 (村瀬洋一) 86
1 社会的地位は測定できるか
2 日本は閉鎖的社会か: 社会移動の分析における混乱
3 産業化と階層構造の変化
4 階層間対立と政策:今後格差は広がるのか
Y インナートリップとしての社会学 100
1 自己(自我)について(片桐雅隆)
2 自我と他者とのコミュニケーション (小川祐喜子)
3 ポストモダン的発想と自己 (千石好郎)
4 集合的記憶 (横山寿世理)
Z ジェンダーとセクシュアリティ 116
1 <女らしさ><男らしさ>を問い直す(杉原名穂子)
2 ジェンダーの社会化 (同上)
3 仕事と家族をめぐる問題 (同上)
4 政治参画と公共圏 (同上)
5「セクシュアリティ」とは (加藤秀一)
6 セクシュアル・マイノリティ (同上)
7 セクシュアリティの歴史 (同上)
8 セクシュアリティと生物学 (同上)
[ 国際社会とエスニシティ 132
1 「エスニシティ」とは何か (中力えり)
2 国民国家と地域・民族問題 (同上)
3 移民をめぐる諸問題 (同上)
4 多文化社会とその課題 (同上)
コラム8:国境を越える社会運動(稲葉奈々子) 140
事例研究2:アイヌと世界の少数民族運動 (伊藤奈緒) 142
\ 社会運動・NPO・ボランティア 144
1 社会をつくる――現代社会と社会運動 (樋口直人)
2 NPO/NGOと市民社会 (仁平典宏)
3 後期近代におけるボランティア活動 (同上)
4 若者と社会運動:学生運動からだめ連まで (松井隆志)
5 引きこもりの親の苦悩と組織化 (川北稔)
事例研究3:住民投票と民主主義のゆくえ (高木竜輔) 156
X いろいろな社会学 158
1 環境社会学(原田利恵)
2 教育社会学(藤本典裕)
3 法社会学 (土方透)
4 政治社会学(本田量久)
5 経済社会学(橋本努)
6 組織社会学(山田真茂留)
7 犯罪社会学(津富宏)
8 宗教社会学(荒川敏彦)
9 医療社会学(佐藤典子)
事例研究4:ハンセン病問題の社会学 (中村文哉) 192
XI社会学の歴史1 西欧世界の社会学史(奥村隆) 194
1「社会という謎」の発見:社会学のはじまり
2「理性」からはみ出る社会
3「アメリカ社会」はいかに可能か
4「わからなさ」の再発見
5 神なき時代の社会学
研究者紹介
204
1 エミール・デュルケーム(景井充)
2 マックス・ヴェ−バ−(三笘利幸)
3 アルフレッド・シュッツ(矢田部圭介)
4 タルコット・パ−ソンズ(佐藤成基)
5 ピエール・ブルデュー(三浦直子)
XII社会学の歴史2 日本の社会学史 (西原和久) 214
1 導入期:世間と社会 近代国民国家の誕生と社会学の導入
2 展開期:全体と部分 国家と個人,あるいは戦争の問題
3 再出発期:理論と実証 学説研究と調査研究のはざまで
4 反省期:科学と日常 意味社会学と統合理論
5 転換期:近代と脱近代 グローバル化時代の社会学的課題
さくいん 226